美容看護師に向いている人の特徴とは？すぐに辞めてしまう人はどんな人？

そんな風に思って美容看護師への道に一歩踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、向いていない人はいません。得意分野によっては向いている人は確かにいますが、努力さえすれば誰でも美容看護師を続けることができます。

ただし、すぐに美容看護師を辞めてしまう人の特徴は、ある程度見えています。

今回は美容看護師8年目の私が見てきた、美容看護師に向いている人/すぐに辞めてしまう人の特徴をお伝えします。

美容看護師に向いている人の特徴

もともと美容が好きな人

もともと美容が好きな人は、好きなことを仕事にできるので、間違いなく大きなモチベーションになります。

美容医療は日々進歩しているので、新しい治療について学んだり、常に勉強する必要があります。美容が好きな人なら興味のある分野なので抵抗なく、楽しく身に着けていくことができます。

実際、ご自身が美容クリニックで治療を受けたことがあって、効果に満足されて美容看護師を志した人も多くいますし、学生時代から美容看護師になりたくて看護師免許をとった人も複数見てきました。

接客が好きな人/誰かを喜ばせるのが好きな人

美容看護師は接客業でもあります。

外科分野では、手術が安全に行われるのをサポートするだけではなく、患者様の不安が取り除けるように関わったり、アフターケアの説明をしたりします。総合病院と同じような業務ではありますが、接客の要素が加わるので、言葉遣いや心遣いで患者様が「ここに来て良かった」と思ってもらえるように意識しながら関わる必要があります。もともと接客業の経験がある人・誰かを喜ばせるのが好きな人は、向いていると言えます。

皮膚科分野では、医師の指示のもとに実際に看護師がレーザー等を照射します。安全に照射するのはもちろんですが、患者様の肌状態に合わせてほかにもどんな治療があるのかご提案したり、化粧品を紹介したり、患者様がより綺麗になるためのご提案をすることも仕事のひとつです。

皮膚科分野では、クリニックによっては指名制度を設けているところもあります。指名をいただけると、自分の技術・接客にも自信が持てますし、患者様と二人三脚で美肌を目指すことができるので、モチベーションアップにつながります！

収入のためと割り切れる人

ずばり、一定数は収入のために働くような、割り切ったもいます。

大手美容クリニックで勤務していた際、実際に「収入アップのため、マネージャーを目指している」という人もいました。日勤のみで高収入を得られるのも、美容看護師の強みですからね。

私の勤めていた大手美容クリニックでは、役職につくチャンスは平等に与えられていましたが、実際は結構大変でした。例えばレポート提出、クリニックの課題の抽出、課題への対策プラン立案と実行、評価してプラン修正など…忙しい日々の業務をこなしながら、責任者としての素質を評価してもらうために様々な課題をこなす必要があります。

実際にマネージャーを目指している同僚も、かなり大変そうでした。しかし、「大変だけど、収入アップのため！」と割り切って頑張ることができていました。

もちろん、日々の業務も完璧だし、患者様対応も丁寧にしていたので、決して「お金のため」だけに適当に働いているわけではありません！しかし、「収入アップのために頑張ろう！」というのも大きなモチベーションになるのは確かです。

同僚ときちんとコミュニケーションがとれる人

美容看護師に限った話ではありませんが、やはりこれは大事です。

社会に出たらどこでも、ちょっといじわるな先輩とか怖い先輩っていますよね。

大手美容クリニック勤務時代、全国に分院がありましたが、同僚ときちんとコミュニケーションをとれていないスタッフは他院でもその存在を認識されていました。

病院でもありますよね？〇〇病棟の〇〇先輩が怖い、というような噂。

それが、院を超えて噂されてしまうことがあるんです。

大手だとよく異動や新規立ち上げなどもあるので、やはり同僚からよく思われていないと、肩身が狭くて働きづらくなってしまいます。

当たり前のことですが、先輩後輩かからわず同僚とは上手にコミュニケーションをとりましょう。

美容看護師をすぐに辞めてしまう人の特徴

ずばり、楽をしたいから美容看護師になった人

残念ながら、美容看護師は楽だから入職したけど思ったより忙しくかった、という理由で退職する人を何人も見てきました。

それも、入職数日（最短だと1日）でもう来なくなってしまう方も…

私が大手美容クリニックに最初に入職した際は、全体オリエンテーションを数日間受けた後は、ひたすら脱毛練習＆座学の日々となりました。初めて触れる分野だったので、とても新鮮だったと同時に、大変だったことを覚えています。

ひたすら練習→テスト→練習→テストのような日々でしたが、私は新しいことを覚えてひとつずつクリアしていくのが楽しかったので嫌になることはありませんでした。

ですが、楽をしたいから美容看護師になった人は、この時点で理想と現実のギャップに直面し、病院に戻る決意をした人もいました。

とはいえ、私も美容看護師になって夜勤のないクリニックで働きたかったのも事実です。実際、日勤のみになって生活リズムが整い、身体はすごく楽になりました。ですが、病院時代に比べれば楽になっただけで、美容看護師の仕事自体が楽なのではありません。

正直に言って、楽をしたいからという理由だけで美容看護師になるのはおすすめしません。

新しい技術を覚えるのが苦手な人

例えば病院には点滴ルートをとるのがうまい人、苦手な人っていますよね。美容看護師になると、技術習得が早い人、時間がかかる人がいます。

もともと器用で物覚えが早い人は技術習得が早く、どんどん新しい仕事を任されていきます。

一方で、同じように努力していても技術習得に時間がかかる人も確かにいます。

これはもともとの個性なので仕方がないことなのですが、技術習得に時間がかかる人は、どんどん覚えていく同僚を見て焦りを感じてしまうことがあります。

そのギャップに耐えられず、辞めていく人もいます。

もし技術習得に不安があるのならば、一生懸命努力していれば習得までの時間は関係ない、と思っていてほしいです。

私が前職の美容クリニックでプリセプターや役職をしていた時も「そのうち絶対に出来るようになるから大丈夫ですよ」と声をかけるようにしていました。でも本当にその通りで、出だしは時間がかかっていても、努力していればいつの間にかできるようになっているんです。ある日突然コツを掴んだりするんですよね。そういう人をたくさん見てきたので、断言できます。

まとめ

美容看護師に向いていない人は、実際はいません。「楽をしたいから美容看護師になる」という人以外は、技術習得のペースはそれぞれであっても、きちんと続けることができています。

美容看護師に向いているかどうか悩んでいる方が、安心して一歩踏み出せるような記事になっていたら幸いです。

人生一回きりですから、迷っているならチャレンジしてみましょう！！