- 「美容看護師に興味があるけど、実際にどんな仕事なんだろう?」
- 「病院より美容のほうが楽なのかな?」
- 「美容看護師になったら病院には戻りにくいのかな・・・」
日に日に増えていく美容クリニック。看護師として働く中で、美容分野に興味を持たれる方も多いのではないでしょうか。
今回は実体験をもとにして、私が思う美容看護師として働くメリット/デメリットについて解説していきます。

プロフィール
30代 都内勤務 美容看護師8年目
総合病院にて3年間勤務後、大手美容外科・皮膚科へ転職し、3年半勤務し役職も経験。その後さらに自分が目指す理想の美容看護師になるべく、個人美容皮膚科へ2度目の転職。
美容看護師になるか迷っている方へ向けて情報発信をしている。


美容看護師ってどんなお仕事?
美容外科での主なお仕事
- バイタルチェック、既往歴・内服薬などの聴取
- アフターケアや処方薬の説明
- 点滴ルート確保、輸液管理
- オペの準備・介助
- オペ後のバイタルチェック、医師の指示に基づいた疼痛管理
- オペ器材の洗浄・滅菌 など
美容皮膚科での主なお仕事
- 既往歴・内服薬などの聴取
- アフターケアや処方薬の説明
- ドクター施術の介助(ドクター照射のレーザー、ヒアルロン酸や糸リフトなど)
- ドクター指示に基づくレーザー照射、照射後の肌状態の観察
- スキンケア指導・適切なスキンケア製品の紹介
- 美容点滴ルート確保、輸液管理 など



美容外科・美容皮膚科が併設されている場合は、オペ介助からレーザー照射まですべての外科・皮膚科分野を任されるところもあります!
美容看護師になるデメリット



美容看護師に興味はあるけど、デメリットが気になって一歩が踏み出せないなぁ・・・



私も最初はそうでした!美容への転職を考えていた時、実際に美容看護師として働いている人から、生の声を聞いてみたいと思っていたんです。
個人的に感じたことを本音でお伝えしますね。
美容以外の看護師スキルは身に着けにくい
なんとなく想像がつくかと思いますが、基本的には病気の患者様相手のお仕事ではないため、病気に対する知識や処置のスキルは身に着けにくくなります。
私も3年間総合病院で勤務していた経験から、ある程度の知識とスキルは身に着けていましたが、そこからのアップデートはほとんど出来ていないと思います。
そのため、「美容看護師もやってみたいけど、将来的には総合病院でまたバリバリ働きたい」「美容看護師をやめた後に総合病院に戻りたい」と考えている方は、あらかじめある程度総合病院で知識とスキルを身に着けてから美容看護師になることをおすすめします!
ただし、美容看護師になって、総合病院では経験しなかったオペの介助ができるようになったり、器械の種類をたくさん覚えることができました!また、特に美容皮膚科での楽しさを感じたことから、お肌や皮膚疾患についての知識は自然と勉強するようになり、とても詳しくなりました。



今でも常に勉強を続けています!
興味がある分野なので、とても楽しいです。
休日が少なく感じる
総合病院で夜勤をしていると「明け」がありますよね。私もよく明けを利用して、いったん帰宅して仮眠をとってから遊びに行ったり、美容院や通院などの時間にあてていました。
しかし美容看護師になると基本的に夜勤がないため、日中に遊びに行ったり用事を済ませるには「休日」を利用する必要があります。



私も美容看護師に転職してから、明けって便利だったんだなと思いました。休日を利用して用事を済ませるのももったいない気もしました(笑)でも今はすっかり慣れましたし、有休を上手く使っています!
インセンティブにバラつきがある
クリニックにもよりますが、インセンティブ制度を取り入れているところも多いと思います。
インセンティブとは、売り上げ実績に応じて支払われる報奨金やボーナスのことです。基本給にプラスして支払われます。



頑張って売り上げがよかった期間はお給料が増えて、暇だった期間は増えないということです!
個人の頑張りを評価するところもあれば、クリニック全体での評価をするところもあります。
私が大手美容外科・皮膚科で勤務していた際、よく院長が交代していました。人事異動や退職など理由はそれぞれです。
その際に、人気の高い院長の時はインセンティブが高くて、残念ながらそうではない院長の時はインセンティブが低くなりました。どんなに自分が頑張りたくても、そもそも患者様が集まらないことには何も始まりません。
基本給はいただけるので生活が苦しくなるということはありませんが、総合病院などではインセンティブ制度がないので、最初はお給料の変動に戸惑うかもしれません。



インセンティブを頼りに生活設計をすると苦しくなることがあるので、注意が必要です!
美容看護師になるメリット



やっぱりデメリットを聞くと、やめておいたほうが良いかなぁ



不安になりますよね。でも、大丈夫です!私自身がメリットを感じているから続けられています。メリットを聞いてから、考えてみてくださいね!
接客が楽しい
総合病院や保険診療のクリニックでも、患者様と必ず接しますよね。病院での看護師と美容看護師では、患者様との接し方が大きく異なります。
美容看護師=接客の要素が強いです!
私はもともと学生時代に飲食店でアルバイトをしており、接客が好きでした。
病院勤務時代は患者様に寄り添うことにやりがいを感じていましたが、美容看護師になってからは、患者様を喜ばせることに重きを置き、実際に喜んでくださった時はとっても嬉しくなります!この気持ちは、総合病院時代ではなかなか感じなかったことでした。



痛みや羞恥心への配慮や、不安な方への声掛け・タッチングなど、病院勤務時代の経験も活かせています!
もともと接客が好き!という方には、ぴったりではないかと思います。
自分自身も綺麗になれる
これは美容看護師に興味がある方なら、誰しも気になるところではないでしょうか?
福利厚生の一環で、スタッフ価格でお安く治療を受けられるクリニックも多いです。
でもこれは単なる福利厚生だけではなく、「自分で体験して患者様に伝える」ために必要なものです。
実際に患者様から「この治療ってどんな痛みなの?」「ダウンタイムってどれくらい続くの?」などとよく聞かれることがあります。その時に、実体験に基づいてお伝えすることができます。



「私も同じ治療をしたんです!」とお話すると、説得力があがりますよね!患者様に安心感を与えることができます。
夜勤をしなくても比較的お給料が高い
お給料を大きく左右する夜勤手当。夜勤のないクリニックなどでは、基本的にはお給料が下がることが多いです。



美容はお給料が良いって聞くけど、実際どうなんだろう?
そう思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、私も総合病院勤務時代よりも高いお給料をいただけています。しかも夜勤もないので生活リズムが整い、体調を壊しづらくなるメリットも感じています。
ただしクリニックによってかなり変動があるので、転職する前によく確認してみてくださいね。
プレッシャーに対するストレスを感じにくくなった
私は病棟勤務時代、あまりの忙しさから「いつか重大なミスで患者様に迷惑をかけてしまうのはないか」「患者様の容態を悪化させるようなことをしてしまうのではないか」と常にプレッシャーを感じていました。
看護師として働くうえで必要な緊張感ではあったと思いますが、あまりのプレッシャーにメンタルを壊しかけたこともありました。
しかし美容分野では、基本的には健康な方を相手にしているため、上記ほどのプレッシャーは感じにくくなりました。この点は私にとってかなり大きく、メンタルが安定するようになりました。



とはいっても侵襲度の高いオペ介助につくこともありますし、レーザー治療でも患者様を火傷させるなどのリスクもあるので、今も緊張感と責任感は常に持っています!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は美容看護師になるメリット/デメリットを解説しました。
今後も美容看護師になろうか迷っている方のお役に立てるような発信をしていきますので、ぜひチェックしてみてくださいませ!
最後までお読みいただきありがとうごさいました!
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