美容看護師が直面する将来の不安とその対策/30代現役美容看護師の本音

「美容看護師」と検索すると、「美容看護師 末路」という関連ワードがヒットします。

やはり、病棟でキャリアを積むべきか、美容看護師にチャレンジするか悩むこともありますよね。

今回は、現役美容看護師の私が直面する将来の不安と、私なりの対策についてお伝えします。

胡桃(kurumi)

プロフィール
30代 都内勤務 美容看護師8年目
総合病院にて3年間勤務後、大手美容外科・皮膚科へ転職し、3年半勤務し役職も経験。その後さらに自分が目指す理想の美容看護師になるべく、個人美容皮膚科へ2度目の転職。 美容看護師になるか迷っている方へ寄り添ったり、美容看護師の楽しさを伝えたく情報発信している。

目次

美容看護師としての将来の不安とは?

現在、美容看護師としてやりがいを持って働いていますが、将来に不安が全くないと言えばウソになります

私が感じている不安、周りの美容看護師が抱えている不安は

  • もう病棟には戻れない
  • こんなに忙しいまま高齢になって、体力が持つのか
  • 現在働いているクリニックが閉院したらどうしよう

主に上記が挙げられます。

胡桃(kurumi)

美容看護師は楽しいので、今のところ辞めるつもりは全くないのですが…やはり不安に思うことはあるので、正直にお伝えしますね!

美容看護師は病棟には戻りにくい問題

美容看護師は20-30代で病棟から転職する人が多いです。私自身も病棟で3年勤務してから、20代で美容看護師に転職し、8年以上経過しました。

正直、これから病棟に戻れるかというと…無理だろうと思っています。

その理由は

  • 臨床で必要とされる看護師スキルは成長していない
  • 夜勤をしない生活に慣れてしまった
  • 日勤だけで高収入を得ることが難しい=美容以外考えられない

しかし、私も周りの美容看護師も病棟に戻りたくて悩んでいる人はいません。様々な条件、生活リズム、収入、働きやすさ等を総合的に考えて、ほとんどの同僚が美容看護師を続けていきたいと思っています。

という現状から考えると、美容看護師になって数年続けている人は、病棟に戻りにくい問題自体はそこまで重要ではなくなっています。

忙しいまま高齢になって、体力が持つのか問題

美容クリニックには、繁忙期というものがあります。

外科分野では主に、世間が長期休みに入るころ(春休み・夏休み・ゴールデンウィーク・年末年始など)はとても忙しくなります。手術をすると腫れたりしばらく傷跡が目立ったりするので、それが収まるまでお休みをとる患者様が多いからです。

皮膚科分野でも同じように長期休みは混み合いますし、レーザー治療は紫外線が弱い時期に特に人気が出るので、季節によっても来院者数が変わります。

正直、繁忙期はぐったりするほど疲れます。

胡桃(kurumi)

美容外科勤務時代は、まともに休憩もとれずに終電近くまで働いたこともありました…

30代になって、だんだんと体力が衰えてきて、20代のころより回復が遅くなってきました。それを実感すると、このまま年齢を重ねながら美容看護師を続けていけるのか?と不安になることがあります。

しかしよく考えると、それって病棟も同じなんですよね。繁忙期はないものの、緊急入院や急変などがあれば休憩が取れないほど忙しくもなるし、夜勤もあるので、相当な体力がないと続けられません。

胡桃(kurumi)

いくつになってもバリバリ病棟で夜勤もこなしている方、本当に本当に尊敬しています!!!!!!

勤務しているクリニックが閉院しないか問題

近年美容クリニックは急速に増えており、競争も激しくなっています。

まずはその競争に勝ち続けなければ、クリニックが存続できません。

また個人クリニックの場合は、院長がいつまで元気で勤続できるのかも、クリニック存続に関わる問題となります。院長以外に勤務している医師で十分集客ができるのなら問題はないですが、院長が稼ぎ頭の場合は倒れてしまってはクリニック自体が続けられなくなる可能性があります。

せっかく理想通りのクリニックに就職したとしても、上記の理由で閉院してしまったらまた転職活動をしなければならなりません。

前述したとおり美容看護師は病棟には戻りにくい傾向にあるので、万が一勤務先のクリニックが閉院した場合はまた違う美容クリニックを探すことになるでしょう。

胡桃(kurumi)

私はいまの職場をとても気に入っているのですが、いつ何があるかは誰も予測ができないので、どうなっても良いように少しずつ対策をしています!次に解説しますね。

美容看護師が将来後悔しないための対策

美容クリニック→美容クリニックへの転職も視野に

美容クリニックはそれぞれターゲット層、得意としている治療、大切にしていることが違います。

低価格で治療を提供して回転率を上げることで売り上げをあげるクリニックもあれば、高価格でより良質な治療を少人数に提供して売り上げをあげているところもあります。

美容看護師の求人の特徴として、高価格でより良質な治療をしているクリニックは、よりプロフェッショナルな美容看護師を求めている傾向にあります。

つまり、看護師歴だけではなく、美容看護師歴も必要になるということです。

美容看護師としてしっかり経験を積み、スキルを身に着けることで、より自分が理想とするクリニックに転職できる可能性が広がります。

年齢を重ねていったとしても、管理職として活躍出来たり、新規オープンするクリニックの管理者として引き抜きをされる場合もあります。

そう考えると、将来年齢を重ねていっても様々な働き方を選ぶことができそうですよね。

胡桃(kurumi)

実際に新規オープンのクリニックに引き抜かれていった看護師、何人も見てきました!

マネーリテラシーを高める

「老後2000万円問題」

これは2019年に金融庁が試算し報告したことで、話題になりましたよね。公的年金だけでは足りなくなる見込みがあり、不足を補うために一人当たり老後2000万円必要になる可能性があるということです。

マネーリテラシーとは、経済的に自立し、より良い生活を送るために必要な知識や判断力のことです。

これを読んでくださっている看護師のみなさま、しっかりマネーリテラシーを高めていますでしょうか?

正直、私は看護師になってしばらく、まったく貯金ができませんでした(笑)

病棟勤務時代は疲れてボロボロになりながらひたすら寮と病院を往復、自炊する余裕なく外食続き、夜勤明けに感覚が狂って爆買い…そりゃ貯まらないですよね。

美容看護師になってからはまず手取りがアップしたこともあり、少しずつ貯金ができるようになりました。そこから、NISAやiDeCoなども活用し、資産形成もはじめました。病棟勤務時代より時間に余裕ができたので、お金に関する勉強もできるようになりました。

お金に余裕が生まれれば、老後の不安も軽減され、日々の生活にも余裕が出てきます。いち早く2000万円をとりあえず達成できれば、最悪、看護師をやめたとしても生活していくことはできるでしょう。

何らかの理由で美容看護師ができなくなった・辞めた場合に備えて、しっかりマネーリテラシーを高めて資産形成をしていくことで、将来の不安はいくらか軽減できます。

胡桃(kurumi)

美容看護師になって急に手取りやボーナスが増えたとしても、しっかりと管理していきましょうね!

英語や資格の勉強をする

新型コロナウイルスが落ち着き、外国人の患者様が来院されることも増えてきました。通訳の方が同伴されることもあれば、ご本人様だけで来院されて日本が全く通じないこともしばしば。

そんな時活躍するのが、英語が喋れる看護師です!

英会話ができる看護師は手当がつくところも多いのではないでしょうか。同じ仕事内容でも、比較的高収入を狙うことができますし、大きな強みになりますよね。

また、個人クリニックではスタッフがSNS運営をしていることも多いので、SNSマーケティング検定を受けたり、動画編集技術を習得するのもおすすめです。

これらを身につけておけば、クリニックで活躍できるのはもちろんのこと、万が一美容看護師を辞めた際にも仕事の幅が広がりますよね。

胡桃(kurumi)

夜勤がない美容看護師は、比較的勉強の時間を作りやすいです!

まとめ

美容看護師になったら将来どうなるんだろう?病棟でキャリアを積むべきか転職するべきか、悩むこともありますよね。

不安を書き出してみたものの、実際そこまで重要ではないことを私も再確認しました。「よく考えてみれば」というレベルですね。私はこれからも、美容看護師を続けていきたいですし、続けていけると思います。

人生一回ですから、チャレンジしてみることをおすすめします!

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この記事を書いた人

30代 都内勤務 美容看護師8年目
総合病院にて3年間勤務後、大手美容外科・皮膚科へ転職し、3年半勤務し役職も経験。その後さらに自分が目指す理想の美容看護師になるべく、個人美容皮膚科へ2度目の転職。 美容看護師になるか迷っている方へ寄り添ったり、美容看護師の楽しさを伝えたく情報発信している。

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