美容クリニックによっては競争率の高いところもありますので、ある程度の面接対策は必須となります。
今回は現役美容看護師の私の経験をもとに、実際に面接で聞かれた質問や逆質問に対する回答についてお伝えします。
転職活動の参考になれば幸いです!

プロフィール
30代 都内勤務 美容看護師8年目
総合病院にて3年間勤務後、大手美容外科・皮膚科へ転職し、3年半勤務し役職も経験。その後さらに自分が目指す理想の美容看護師になるべく、個人美容皮膚科へ2度目の転職。 美容看護師になるか迷っている方へ寄り添ったり、美容看護師の楽しさを伝えたく情報発信している。


美容クリニック面接で聞かれる質問―美容未経験の場合―
最初に、私が総合病院から大手美容クリニックへ転職する際の、面接で聞かれた質問です。
定番で聞かれる質問
- 自己紹介をしてください。
- 美容クリニックで働こうと思ったのはなぜですか?
- 長所・短所はなんですか?
- なぜこのクリニックを受けようと思ったのですか?
- 入職したらどのような看護師になりたいですか?
- 接客業の経験はありますか?
意外だった質問
- 働いている看護師は体育会系の人が多いですが大丈夫ですか?
エージェントの方から「体育会系」であることについては聞いていました。私は特に抵抗はないことをお伝えしました。
- このお薬(当時頓用で服用していた睡眠導入剤)はずっと飲んでいるのですか?
大手美容クリニック面接時は、履歴書のほかにその場で記入する質問シートがあり、そこに内服薬を記載する欄がありました。
服用している薬がある場合は、健康状態の確認のために質問されることがあります。
後々のトラブルを防ぐためにも、治療中の病気や内服薬があれば正直に回答しましょう。



私の場合は素直に「夜勤で生活リズムが乱れて眠れないことがあるので、その際に睡眠導入剤を服用しています」と答えました。特にそれ以上突っ込まれることはなく、問題ありませんでした。
「最後に聞いておきたいことはありますか?」に対する私の回答
これがいわゆる「逆質問」ですね。面接官が、こちらの転職に対する本気度を確認する質問です。
逆質問を受けたら、必ず何か質問をするようにしましょう。
私の場合は、



美容経験がなくわからないことだらけなのですが、入職するまでに特に勉強しておいた方が良いことはありますか?



ホームページを見て、どんな治療があるのかざっくり見ておくとよいと思いますよ。
との回答でした。
実際に私はこれで採用していただいたので、面接官に言われた通りホームページを見ながら入職まで過ごしました。
他の転職サイトでは様々な逆質問例が載っていますが、個人的には「入職までに先に勉強しておいた方が良いことはありますか?」が一番やる気が伝わるのでは、と思っています。入職してからすぐに即戦力になりたい!というやる気が伝わりますよね。
そのほかにも、面接でコミュニケーションをとっているうちに思いついた質問があれば、素直に聞いてみるのが良いと思います。
ただし、以下のような質問は印象を悪くしてしまうので避けましょう!
- スタッフなら治療を安く受けられますか?
- ネイルはできますか?髪は染められますか?
- 残業はありませんか?
- ボーナスはどれくらいもらえますか?
福利厚生やご自身の待遇ばかりを気にしている質問は、どう考えても仕事のやる気は感じられませんし、印象が悪いですよね。どんなにそれまでの印象が良くても、ひとことで一発アウトになりかねません。
心の中ではどう思っていても自由ですが、面接官には伝えるべき内容ではないので気を付けましょう。
美容クリニック面接で聞かれる質問―美容経験者の場合―
次に、大手美容クリニックから個人美容皮膚科へ転職する際の面接で聞かれた内容です。
大手美容クリニック→個人美容皮膚科での質問
- 自己紹介をしてください。
- 長所と短所はなんですか?
- 前職を退職された理由はなんですか?
- 前職で大変だったことはなんですか?
- なぜこのクリニックを受けようと思ったのですか?
- あなたが目指している看護師像はなんですか?
- 例えば肝斑に悩む患者様がいらしたら、どのような治療が必要だと思いますか?
- 最後に何か聞いておきたいことはありますか?
質問内容は前述したものとほとんど一緒ですが、美容クリニック→美容クリニックへの転職時は、病院→美容クリニックよりも「なぜこのクリニックで働きたいのか」という答えを重要視されているようでした。
私は大手美容クリニックで外科も皮膚科も経験し、短い施術時間でたくさんの患者様を対応する日々を過ごしてきて、「もっとしっかり皮膚科分野で患者様と関わりたい」と思うようになり、転職を決意した経緯がありました。
それが伝わるように「このクリニックでもっと患者様と深く関わりたい」「興味のある皮膚科分野についてもっと臨床経験を積んで勉強したい」ということが伝わるように回答しました。
また、前述しましたが「最後に聞いておきたいことはありますか?」という質問には、「入職までに勉強しておいた方が良いことはありますか?」と逆質問し、無事に採用していただきました。
面接は受けるだけではなく、こちらも面接官をよく観察しましょう
病棟→美容クリニック転職時と大きく違ったのは、「肝斑に悩む患者様にはどのような治療が必要だと思いますか?」という知識を確認する質問があったことです。
この質問を受けて、2つのことがわかりました。
まずは、面接官も本気で私を試してきている、ということです。
次に、とにかく人が足りないので誰でもいいから補充したいのではなく、しっかり働いてくれる人を募集しているということがわかります。
転職の理由は人それぞれだと思いますが、私の場合は患者様と真剣に向き合い、看護師としてさらに成長できるクリニックで働きたかったので、面接官の本気度を見て「ここで働きたい」と再確認することができました。
ぜひ、この記事を読んでくださったあなたも、質問されるばかりではなく、面接官の様子を確認してくださいね。そこまでの余裕が持てるか自信がない場合は、エージェントさんについてきてもらい、代わりに面接官の様子を見てもらうと良いと思います!
まとめ
今回は美容クリニックの面接対策について、私の経験をもとに記事を書きました。
美容クリニックの面接で私は2度採用していただきましたが、どちらとも高圧的な雰囲気ではありませんでした!
これから面接を受けられる方はコミュニケーションの場と思って、リラックスして臨んで下さいね!
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